印刷 東京都江戸川区教育委員会は4月からすべての公立小中学校に「読書科」を新設する。本好きの子どもを育てるのが目的で、成績表の評定は行わない。同教委によると、公立校では全国初という。 文部科学省の指定を受けて、学習指導要領から離れて自治体独自の教育課程を編成できる特例校制度を活用する。1日に発表した12年度予算案で図書購入費として1億7266万円を計上した。小学校6万2千冊、中学校3万9千冊分にあたる。 区教委は2010年度から年間1千分以上の「朝読書」を全小中学校で行ってきた。だが、同じページを眺めているだけの子どももいて、読書が苦手な子どもも興味を持ったり、想像力をふくらましたりできるような工夫が必要だと感じたという。 カリキュラムは各校がつくるが、同教委は例として、小学校では図書館の使い方や読み聞かせ、中学校ではテーマに沿った本を紹介するブックトーク、書店に並ぶポップ広告の作