■ラストハウス・オン・デッドエンド・ストリート (監督:ロジャー・ワトキンス 1973年アメリカ映画) いわゆる"クソ映画"ってやつにもいろいろとあって、「退屈すぎ」とか「意味が分からない」とか「作り方が雑」とか「要するにオナニー」とか「チチやケツが出てこないし人も死なない」なんていう理由がそれぞれあるのでしょう。そしてあんまりクソ過ぎるとかえって脚光を浴びちゃって『死霊の盆踊り』みたいにカルト映画としてもてはやされたりするものもあるわけです。限度を超えてクソ過ぎると逆に「どうやったらここまでクソに出来るんだ?」というある種の驚嘆と畏敬を抱かせるのでしょう。作る側の映画を撮る技量や才覚が足りないというだけにはとどまらない、もっと何か徹底した精神面のイビツさや欠落、それがフィルムの向こうから汚物のように滲みでているような映画が、いわゆるカルト映画として呼ばれることになるのでしょう。そういった