これをしゃべったというよりはあそこで思いつきでしゃべったことの敷衍である。 ======================== 「社会学の基本形はロバート・K・マートンにあり」――つまり彼の言う意味での「機能主義」「中範囲の理論」にこそ、社会学の極意はある。あえてそう言い切ってみる。 いかなる意味においてか? 社会学という学問の特徴を、拙著『社会学入門』では暫定的に「社会的に共有された意味・形式についての科学」としてみた。あるいは他の機会においては、社会学は実は「社会人間学」、つまり、客観的な社会的現実についての学であると同時に、それ以上に、それについての人々の主観的な経験についての学でもある、とも述べた。この二つの規定を交差させてみよう。 社会学が問題とする、社会についての人々の主観的な経験とはもちろん、社会的に共有された意味、の一部でもある。そのような、多くの人々の間で共有された、自分た
![機能主義についてのメモ(「理論社会学III」@筑波大から) - shinichiroinaba's blog](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9347d83ce2bf07089e78498baac4b51d09d25a9e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F31zhhLe1gdL._SL160_.jpg)