1000の小説とバックベアード 佐藤 友哉 Amazonで詳しく見る by G-Tools 今年も早いもので、号の上ではもう下半期に突入。 しかし考えると、文芸誌って、全く季節感無いですね。 「夏到来!ハワイ文学!」とか「避暑地で読むおすすめ純文学」とか たまには季節感あってもいいと思うのですが(笑)。 さて、今月の目玉は、何と言っても、ユヤタンこと佐藤友哉の三島賞受賞あれこれ、 そして、ゲーム的リアリズムをめぐる筒井康隆先生と東浩紀の対談でしょう。 三島賞の選評を読むと、予想通り、受賞作『1000の小説とバックベアード』に対する微妙なコトバが並んでいます。 中でも宮本輝の評「私には文字だけで書かれたドタバタコミックとしか思えなかった」は辛辣です。 他にも、「佐藤氏は貧しい」(福田和也)、「佐藤の文学あるいは文学史への向かい合い方は確かに稚拙である」(島田雅彦) といった手厳しい言葉が並び