『硫黄島からの手紙』を見てくる。決戦硫黄島に放り込まれた齧歯目みたいな大宮のパン屋さんがまあるく目を見開いて「えっ?」「えっ?」と思っているうちに何となく生き延びてしまうまでの間、目の前では戦争映画お約束のいい軍人悪い軍人絵巻が展開する、と言ってしまえばそれまでなのだが、いやあ、立派な日本映画(傍点)だった。幾つか、英語ならもちっと気が利いた台詞なんだろうというのはあったが、普通の日本語がスクリーンから聞こえるっていいもんだね(一人でテンションを上げた将校にバンザイアタックを命じられ、「何なんだよそれ」「やってらんねえよ」とかぼやく兵隊たちってのは実にいい)。米軍の空爆の場面は実にこわい。物量というものの圧倒的な力を、凄い数で編隊組んでやって来て、魚が卵産むみたいに爆弾をまき散らす姿と、『プライベート・ライアン』以来おなじみのえげつない音で示してくれる。 それにしても何で自前でこういうの作
![2006.12.9 - 日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/41418cd71769360b6a72caa4657dabe0e43ddaa5/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Ftamanoir.air-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)