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2010年2月19日のブックマーク (1件)

  • 2010年02月: えこし会のブログ

    20歳の時だった。 「私、宮沢賢治好きだからNゼミにする」とnoahさんが言ったので 「私も宮沢賢治好きだし、noahさん好きだからそうしよう」と ふかく考えずに入ったNゼミは、 同学年の中でも感性と感覚のするどい個性的で魅力的な人たちばかりがあつまる 一種異様なゼミだった。 教室でも、一人一人バラバラに座って黙って黒板をみつめていて 緊張感がみなぎっていた。 まだ中学生にしかみえないような私にはとてもかなわない言葉たちが次々と 発表されていくなかで、 あるとき、絶対零度の狂気を秘めた言葉ばかりを書いていたS君の作品の中に一行 こう書かれていた。 「死ぬまで生きる」 これを読んだK君(彼もまた一部の学生たちのカリスマで伝説的な人物だ)が 「これは究極だ。この言葉を書いてしまったら、これ以上の言葉なんかない。」 と言った。 そのとき私にはさっぱりわからなかった。 でも、今日吉行理恵を再度読み