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fookpaktsuenに関するnamgenのブックマーク (8)

  • ■ - 富柏村日剩

    十月十日(日)雨模様。十月上旬の香港にしてはうすら寒い日が続く。昼すぎまで読書。安藤忠雄『連戦連敗』読了。安藤忠雄が感銘受けたの一冊が露伴の『五重塔』の由。これを読んでも建築家はさうなか/\いはないだらう。香港で教育事業展開するG氏が別府の立命館APUと日人倶楽部にて教育講演会開催あり拝聴。G氏の挑発的な「これからの世界で何をどう学びどうビジネスしていくか」で語られる内容は20年近く前から氏の持論。確実にその予測が現実問題化してきてゐるから。ほんと「日沈没」の先の、世界各地に、やたら手先が器用で物静かで勤勉な、だけど言葉があまり通じない放浪する少数の群れとなつた民がぽつ/\と……を想像してしまふ。空想はさてをき、立命館宇治高校がIBを始めても海外からの転入生を受け入れるには日で最低1年の居住歴がないと入学を認められないこと、フィリピン大学やダッカ大学の優秀な学生が(留学にあらず)日

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    八月十七日(火)早晩にジム。一応、運動を終へ露天酒吧で麦酒を一杯。雨が少し降り始めたが自宅に戻ると一ッ時の大雨。雨止んで夕焼け。夏の終はりに肉の冷菜を肴にChateauneuf du PapeのClos du Mont Olivet(07年)飲む。Simon Rattle卿の指揮でバーミンガム市交響楽団の演奏するストラヴィンスキーの「春の祭典」とペトルーシュカを聴く。 ▼大江健三郎の例へば朝日に連載する「定義集」がアタシにはその日語が「まどろっこしい」ので讀んでゐられない。だが同じ人が紐育時報(網版は八月五日)に書いた“Hiroshima and the Art of Outrage”(こちら)は簡潔明解で讀み易い。村上春樹は日語だと寡黙で英語だと多弁になる。言語によつて表現が変はることは誰にとつても珍しいことではないの鴨。ところでそのなかにある Of all the official

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    十月二日(金)快晴。摂氏28度でもすつかり空は秋晴れ。天道(てんだう)がだいぶ南に傾き、夏の白昼夢とは市街の様相かはり光と影の面白いコントラスト。こんな日はライカさげて町歩きしたいが悲しいかなご執務。夕方、金鐘の映画館で「建國大業」見る。この映画の題名は「建国」を用ゐてゐるし朝日新聞なども昨日の国慶節を「建国六十周年」と称してゐるが1949年は中国の「建国」なのかどうか。1949年は中国の建国の年でも一つの国(たとへば中華民国)が亡くなり新しい国家の建国の年でもなく、中国歴史で何千年と繰り返されたこの大原を掌握する一つの政権が崩れ混乱の後に次の新たな政権が現れるといふ改朝換代。精確には中共の建政六十年だらう。1949年の十月朔日に毛澤東が天安門の楼上で叫んだのは「中華人民共和国中央人民政府今天成立了!」。中華人民共和国今天成立了!、とよく略されるが中華人民共和国の成立より来は中央人民政

    ■ - 富柏村日剩
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    十月朔日(木)昨夕の大雨で空も乾き晴れ間みえる。国慶節。中共建国六十周年。朝のニュースは北京での午前三時から七時間後のための!国慶祝賀パレードの準備に鳩まる軍人や学生の様子をひつきりなしに流す。香港の朝八時の国慶の国旗掲揚式と祝賀会は司法司司長が主催は行政長官筆頭に訪京が為。午前十時からの大祝賀。北京之秋。見事な青空に天高き秋の雲。大気汚染のひどい北京で「この青空はないだらう」と驚くほど。できすぎ、と思へるが北京奥林匹克運動会開会式の演出ならまだしも、さすがに中国共産党とて消雨ロケット弾打ち上げ雨雲は散らせても青空広がる快晴にまではできない、しない、と思ひたいが。でも国家の体面のためには何でもありだし。中央電視台の中継眺めてゐるとカメラによつて空の青さが微妙に違ふ。でも午前十時の式典で東から軍の行進が西に進むと思ふと東空は逆光だし西の空は青く映るだらう。カメラの性能も違ふし。少しは色をいぢ

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    六月廿九日(月)やうやく雨が歇む。星巴珈琲の商魂淺ましく商品にsmallがあるのにsmallを隠しtall賣るだけならまだしも今日はsmallと註文せばtallの紙コップを見せ「これか?」と質すので「さうぢやなくてsmall」と註文すると「これだね?」とsmallの紙コップ見せ「それだ」と答へると「ありがたうござゐ」とも言はず憮然と珈琲を注ぐ態に呆れ余の言葉もなし。どうやらsmallといふサイズの存在を「なかつたこと」にしたゐらしい。ひどく忙しいなか夕餉も逸しさすがに餓へ遅晩に湾仔の泉記に寄りあつさりと好物の紫菜魚蛋粉で小腹満たさう、と思つたら供されたのは紫菜牛腩粉……牛の肋肉と筋の煮込みの「きしめん」に海苔がたつぷり盛つてあると思つていたゞきたい、想像しただけで慾も退く一品。最初は店の間違ひか、と思つたが、それがチキンカレーとビーフカレーの間違ひなら頻繁にあり得ようが紫菜牛腩粉なんて誰

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    六月十四日(日)朝は晴れたがいつお仕事になるか判らずO君主宰の馬鞍山へのトレイルは不参加。昼にかけジムで有酸素運動と筋力運動各一時間。ジムを出ると下雨。鰂魚涌の金峰靚靚粥麺が日曜午後といふのにちよつと空いてゐて及第粥す。美味いね。夕がたFCCのバーに一飲。FCC出てくると渋滞で何事か、と思へば路上駐車の車の所為で路線バスが通り抜けられず立ち往生。実はマメに切り返せばぎり/\通り抜けられさうだが路線バスもこのテの路上駐車に日ごろ甚だ不満なのだらう。敢へて譲らずで警察が来て騒ぎとなるのをアタシも暇だからずつと眺めてゐた。晩にテレビ港台(亜洲電視)で「香港亂噏」といふ、芸人が各界の著名人に扮し時事問題言ひたい放題に語る番組。今晩のネタは「新型流感の休校措置」。司徒華や梁「長毛」國雄、著名風水師など似てゐてかなり可笑しい。がいちばん可笑しいのは学校が休みになつてしまつて暇で暇でどうしやうもな

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    六月三日(水)多雲惨澹。午前、風強く大雨となる。蘋果日報で李怡さんの蘋論を読んだら拙譯の朝日新聞にも李怡さんが書かれた文章にもあつた「記憶反抗遺忘的歴史」が“引用”としてあり。昆徳拉の言葉の由。昆徳拉はクンデラ、チェコの亡命作家のMilan Kunderaの“La lutte de l'homme contre le pouvoir est la lutte de la mémoire contre l'oubli.”(人間の権力に対する戦いは、忘却に対する記憶の戦いである)の漢譯。晩にハクスリー『すばらしい新世界』続き読む。この未来社会がフォード暦採用はこれも結果論だがさすがハクスリー。米国自動車産業の同じビッグ3の中でもGM暦ぢゃ2009年で終はッちまふしクライスラー暦ではフォード暦よかより脆つかしい。 ▼信報の書き手の中で主筆の練乙錚はあまりアタシの好みに非ず。だが今日の香島論叢の「

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    五月十八日(月)目覚めたら朝の七時。暑さに疲れたか熟睡でこんな時間まで目覚めないなんて。急いで荷造りしてホテルをチェックアウト。タクシーでチャンギ空港。だいたい朝起きて読みたい新聞がない物足りなさ。この国ではIHT紙だつて目の敵。空港ではネット接続が無料と謳ふがアタシのMacBook Airからはつながらず。Airport Expressの走行中の車内からしつかり繋がる香港は……とつい香港居民は宿敵のシンガポールや上海の不満を言ふ(笑)。実はちよつとこの数日感冒気味で今朝は熱つぽいが発熱なんて重病だとどんな社会的制裁加へられるか、幸ひ体温計では36.8度でアタシとしては高熱だが社会的には平熱で鎮痛解熱剤飲み、ちよつとふら/\するがCXの機内ではノートブックにむかひ香港までお仕事。ガキが乗り物の中などでゲーム機でピコ/\五月蝿いのはまだしも機内で携帯のゲーム機能でピコ/\五月蝿い五十くらゐの

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