戸外は雪景色になっていた。真綿を敷き詰めたように、木々も地面も生来の色を失くして、ほの白く輝いていた。その中に男が立っていた。黒ずんだ服を身につけた男が3人。きれいな三角形を描いて雪の中に立っていた。いずれも細くて背が高く、同じ顔、同じ服装をしていた。男は雪の中で踊る。一方の膝を真横に上げて菱形の右半分を描き、降ろしてもう片方の膝を上げ、残り半分の菱形を描く。動作は3人とも寸分の狂いなく、軽やかでまるで重さがないように見えた。それどころか足が地面についていない。空間に浮かんだ彼らは向い合わせた鏡の世界のように、動きがまったく重なり合っていた。雪は細かく静かに降り続く。男たちは静かに踊り続ける。それは私に向けてのダンス。次の瞬間私は布団を跳ね除け飛び起きたのだったが、それは不可思議な男たちの存在に対してというよりも、一晩でこんなにも雪が積もってしまっていたということに驚いたからだった。そう、