21日に開幕する国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」に向け、現代アート作家の北川貴好さん(35)が、電球を使った作品を名古屋市中区錦の長者町会場で制作している。市民から寄せられた白熱球2000個を材料に使う計画だが半分しか集まっておらず「協力してほしい」と呼び掛けている。 「長者町の光-アカリノラウンジ」と題した直径1.8メートルの球体照明で、300点の応募の中から選ばれた企画コンペ作品。金網を張った木枠に大小さまざまな電球を取り付け、40個ほどに明かりをともすと「呼吸するように点滅する」(北川さん)という。電球集めに苦労する北川さんは「たくさんの人たちにかかわってもらうことで作品の表情が変わる」と話す。 電球は16日まで名古屋市東区の愛知芸術文化センターなどで回収している。問い合わせは北川さん(090・6547・9871)。【山田泰生】