来日まもない2000年5月、浅草三社祭を訪れた李秀賢さん=エルエスエイチアジア奨学会提供 東京都新宿区のJR山手線新大久保駅で2001年1月、線路に落ちた男性を助けようとした韓国人留学生の李秀賢(イ・スヒョン)さん(当時26)らが亡くなった事故から満10年となる26日、李さんをしのぶ会が千代田区で開かれる。「10周忌」の節目を機に父親の李盛大(イ・ソンデ)さん(71)が初めて講演し、日韓の懸け橋になることをめざした息子について、思いを語る。 しのぶ会は毎年、命日に合わせて都内で開かれてきた。満10年の今回を区切りに最後にするが、日本語学校に通うアジアからの留学生への奨学金事業はこれからも続け、李さんの勇気ある行動を語り継いでいくという。 事故が起きたのは01年1月26日午後7時15分ごろ。新大久保駅でホームから落ちた男性を救おうと、李さんと、カメラマンの関根史郎さん(当時47)が線路