成田空港で23日、死者2人を出した米フェデラルエクスプレス(フェデックス)貨物機(MD11型機)の炎上事故で、事故機の前に、同じA滑走路に着陸した航空機9機のうち7機が、風速や風向が急激に変化するウインド・シアの発生を管制官に報告していたことが24日わかった。 この7機は、ほぼ同じ気象条件下で無事着陸しており、運輸安全委員会は、フェデックス機だけがなぜ着陸に失敗したかに注目。事故と気象条件との関係に加え、操縦に問題がなかったかについても調査を進める。 国土交通省によると、23日のA滑走路には、午前6時48分にフェデックス機が着陸する前に、計9便が着陸していた。このうち、ウインド・シア情報を報告していたのは、事故機の直前に到着した7便。最初の報告は、同6時15分に着陸したジャルウェイズ機からだった。その後、6機が着陸したが、全機が、着陸降下中の高度600メートル以下の位置で、風速が秒速で10