群馬県の大沢正明知事は28日の県議会本会議で、前原誠司国土交通相が八ツ場ダム(同県長野原町)の建設中止を表明していることについて「生活再建の代替案もなく中止というのは独裁者じゃないか。ダム湖がなくても生活再建できるような案を国交省が示すべきだ」と厳しく批判した。 ダムの必要性をめぐっては「今まで国から治水利水両面で必要不可欠と言われてきた。国は情報公開して検証し、地元や関係都県に理解を得るべきだ」と強調した。 民主党系会派議員の一般質問への答弁。 また自民党県議らは28日、「八ツ場ダムは国と地元住民、1都5県との約束で行われる共同事業」「地元住民の生活再建のためには、ダム湖などの一日も早い完成が必要」などとする意見書案を県議会に提出した。