米国などでの大規模リコール(回収・無償修理)問題やハイブリッド車(HV)「プリウス」のブレーキに不具合情報が相次いでいる問題を受け、トヨタ自動車の豊田章男社長は5日、名古屋市内で緊急記者会見を開き、「ご迷惑をおかけしたことを心からおわびします」と陳謝した。 一方、プリウスの不具合問題への対応については、「できる限り速く対応できる方法を検討するよう、社内に指示している」と述べるにとどめた。昨年秋から品質問題が相次いで発覚して以降、豊田社長が会見を開くのは今回が初めてだ。 トヨタは昨年11月に、米国でフロアマットにアクセルペダルが引っかかる恐れがあるとして426万台の自主改修を発表。ペダルには別の欠陥も見つかり、1月には全世界でリコール(回収・無償修理)の実施を発表、対象車は計800万台規模に上っている。 米国では下院が月内に2回の公聴会を開くほか、運輸省も調査に乗り出す構えで、トヨタの一連の