応神陵(誉譽田御廟山)古墳=大阪府羽曳野市、朝日新聞社ヘリから、荒元忠彦撮影 宮内庁は17日、第15代応神天皇の陵墓に指定している応神陵(誉田御廟山〈こんだ・ごびょうやま〉)古墳(大阪府羽曳野市)への立ち入り調査を、日本考古学協会など考古・歴史16学会に許可すると発表した。24日に実施される。学術調査の要望に応え、宮内庁では2008年の五社神(ごさし)古墳(神功皇后陵)から年1回の調査を許可してきたが、古代天皇陵への立ち入りを認めたのは初めて。 今回、調査が許可されたのは、墳丘本体を巡る濠(ほり)を取り囲む内堤部分。市教委などの資料によると、墳丘と内堤・外堤は葺(ふ)き石で覆われ、円筒埴輪(はにわ)列が配置されていたらしい。立ち入り調査で発掘や採集はできないが、推定約2キロの内堤を歩いて一周し、形状などを観察する。墳丘本体の立ち入りは「濠を渡るための安全性が確保できていない」として