【タンパ(米フロリダ州)=中島達雄】米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園内で、6月中旬にテント型宿泊施設に滞在した旅行者4人がハンタウイルスに感染し、うち2人が今月死亡したことが28日、わかった。 8月末までに同施設に滞在した旅行客約1700人も感染の恐れがあるため、同公園が確認を急いでいる。 ハンタウイルスはネズミなどの排せつ物から人間に感染。1~6週間の潜伏期間の後、発熱や頭痛などの症状が出る。有効な治療法はなく、約30%が死亡する。 同公園は世界自然遺産に登録されており、世界中から毎月、数千人の観光客が訪れる。日本からの観光客も多い。