建設現場でアスベスト(石綿)を吸い健康被害を受けたとして、元労働者や遺族らが建材メーカーを相手取った集団訴訟で、8日、北海道内で計8人が4社に計約1億5千万円の損害賠償を求め、札幌地裁に追加提訴した。 弁護団などによると、元労働者らは1950年代ごろから長年、大工や内装工として作業に従事、空中に飛散した粉じんを吸入し、肺がんや中皮腫を患ったとしている。今回の原告8人のうち、元労働者が4人で、ほか4人は亡くなった元労働者の遺族。 建設アスベスト訴訟では2021年5月、被害者への救済制度が創設された。一方で建材メーカーとは個別の審理が必要だとして、各地で訴訟が継続している。