本稿では、「Chrome+HTML5 Conference」のプログラムのうち、デザイナートラックの講演についてレポートします。 深見嘉明さん、白石俊平さん「HTML5/Web標準オーバービュー」 本セッションの前半は、W3Cの活動は外から見えにくいと思っているため、こういった機会はありがたいと語る深見嘉明さん(W3C/Keio)より、W3C視点のHTML5とWeb標準の基礎についての発表がありました。 最初に、見慣れたW3CのHTML5のロゴ以外にもたくさんのHTML5に関するロゴがあることを示し、「HTML5」と言っても一口に語れないと指摘します。仕様書原理主義に沿えば、HTML5の仕様書のページがHTML5であると言います。そしてHTML5の正式な定義は、W3Cで策定しているHTML4.01、XHTML1.0、DOM2 HTMLの次期バージョンということになると言及しました。なお