欧米の科学ジャーナルに、「赤色」にまつわる論文が次々と発表されている。そこでは、「人は、赤を身につけた異性とセックスしたくなる」という実験結果が何度も検証されているのだ、という。人の感情や行動は、潜在意識ではなく、環境などの外的な刺激によって操られている――。この仮説は、「身体化された認知(Embodied Cognition)」と呼ばれ、この10年の心理学でもっともホットな研究テーマだ。その研究の第一人者がテルアビブ大学のタルマ・ローベル教授である。 赤が性的魅力に与える影響 2008年、アメリカのロチェスター大学は、「男性は赤を身につけた女性を見ると、セックスしたくなる」という論文を発表しました。その実験では、研究者たちが男性に女性の写真を見せて、「その女性がどのくらいセクシーか」「その女性とどのくらいセックスしたいか」を尋ねたのです。 男性たちが見た写真はどれも同じ女性の写真でしたが
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