海水浴は夏の楽しみの一つ。一方で、感染症が増えているという実態が報告された=米フロリダ州のクリアーウオータービーチ(ブルームバーグ) 米国では汚水など都市部の汚染物質によって海や五大湖などが遊泳禁止に追い込まれている。昨年、閉鎖または遊泳禁止勧告が発せられたビーチは2万件を超え、1990年以降で4番目に多かった。 米環境保護団体、天然資源保護協議会(NRDC)が7月29日に発表したリポートによると、勧告と閉鎖が2万件を超えたのは4年連続。病原菌や排泄(はいせつ)物など病気を引き起こす有機体が原因の感染症は、過去数十年間で「確実に増加している」という。 水質調査を行っている当局は、海岸を閉鎖しなければならなくなるほどの汚染源を特定できていない。地球温暖化を原因とする豪雨が頻発すれば、汚水などがさらに沿岸に流れ込み、水質の深刻な悪化を招きかねないと報告書は指摘している。 NRDCのナンシー・ス