「思いやりの欠如にがくぜん」 負傷兵の写真配信、米国防長官が抗議 - MSN産経ニュースアフガニスタン・ヘルマンド州で、ロケット弾攻撃で負傷し手当てを受けるバーナード上等兵＝８月１４日（ＡＰ） 米国防総省は４日、アフガニスタンの戦場で負傷した直後の兵士の写真を配信したＡＰ通信に、ゲーツ長官が電話や書簡で抗議したと発表した。 同省やＡＰ通信によると、兵士は海兵隊のジョシュア・バーナード上等兵（２１）。８月１４日に南部ヘルマンド州で携行式ロケット弾による攻撃で足に重傷を負い、運ばれた野戦病院で死亡した。ＡＰ通信の従軍写真記者が現場での手当ての様子を撮影。今月４日、戦場のルポルタージュ記事とともに配信された。 ゲーツ氏はＡＰ通信への手紙で、遺族が掲載を見送るよう求めたことに触れ「思いやりと常識の欠如にがくぜんとする」と撤回を求めた。一方、ＡＰ通信は「われわれは、時としてどんなに不快で残忍であっても戦争の現実を伝えることがジャーナリストの使命だと考える」とのコメントを発表した。（共同
