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マコノヒー氏は中年の男で、強盗団の親玉だった。 その強盗団は、規模としては小さく、やっている仕事もコンビニ強盗・空き巣など些細な仕事ばかりだった。 コンビニ強盗などの仕事は大規模な銀行強盗と違い、儲けもかなり少ない代わりに比較的リスクの少ない安全な仕事だ。 おかげで、今まで何度も強盗を繰り返してきても、一人の逮捕者も出さず平和にやってこれた。 しかしマコノヒー氏は、リスクが少ないコンビニ強盗に飽き飽きしていた。 マコノヒー氏「コンビニ強盗は銀行強盗などと比べて地味で単調で簡単な仕事だ。周りの強盗仲間にもチンケな仕事だとバカにされるし。しかし銀行強盗をしてみたいのも山々だが、あれは捕まるリスクが高いからな。うちの団員は気の小さい連中ばかりだからただ銀行強盗をしようといったところで乗ってこないだろう。なにか安全に銀行強盗できる方法を考えてみるか」 数日後、彼はいま、ある発明所に盗聴器を仕掛け発

宇宙の片隅に、猫・犬などの動物たちが支配するアニマル星があった。 アニマル星は、地球より文明が発達しており、大した争いもなくおおむね平和に暮らしていた。 そう、アニマル星の動物たちは暇を持て余していたのだ。 暇を持て余した彼らは高度な宇宙船デイモンを使い、ひときわ離れた星々の探索を繰り返していた。 探索の目的といえば、我種である猫・犬などの保護である。 そんな折、アニマル星の動物たちは地球を見つけた。 偵察のため、着ると透明になれる防護服を着て地球へ降りると、そこには２本足で歩き、顔にはまるで毛のないおかしな生物が至る所にいるではないか。 ひとまず調査を行うと、少しずつ彼らの正体が明らかになってきた。 乗組員ピット「彼らは人間と呼ばれる種族のようだ。ここまで増殖しているところを見ると。彼らがこの星を支配しているのだろうか。我種もいるかもしれない。もう少し調査をしてみよう」 そういうと、乗組

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世紀の美女と世でもてはやされているハサウェイ氏。 世紀の美貌を持つ彼女は、やはり人材派遣会社で富を築いたイケメン大富豪ダウニー氏と結婚し、世の春を謳歌していた。 そんなハサウェイ氏にも、悩みがある。 ハサウェイ氏「いまはこの美しい顔とスタイルを持っていても、いつかは枯れてしまうもの…永遠にこの姿のままでいられたらいいのに。不老不死と引き換えなら、どんなものも惜しくはないわ」 そういうと、気分も落ち込みため息を一つついた。 時は流れ１年後。 悲しむハサウェイ氏のもとに朗報が届いた。 ダウニー氏「ハサウェイ！いい知らせだよ！とうとう不老不死の薬が開発されたんだ」 不老不死の薬を開発した発明家がいう。 発明家「お嬢様。この不老不死の薬は副作用も何もない安全な薬でございます」 ダウニー氏「よし、君。この薬を買おう。いくらだね？」 発明家「実はこの薬、大変貴重な材料を使っていまして。１錠〇〇千億円と

IT企業の社長である山田氏は窮地に立たされていた。 山田氏が起こした経営上のあるトラブルが原因で、その責任を問われ社長の座を降ろされてしまうかもしれないのだ。 そんな窮地に立たされた山田氏のもとへ、悪魔が現れた。 山田氏「なんだこの化物は…幻覚かこれは？」 悪魔「わたしは悪魔だ。お前はいま困っているようだな。私が助けてやろう」 山田氏「それはどういうことだ。どう助けてくれるんだ！早く教えてくれ」 悪魔「お前に一冊のノートを貸そう。このノートは死のノートといわれている。このノートに人物の名前を書き込めばその人物は死ぬ。これを上手に利用すれば、お前の社長の座も一生安泰だ」 そう言い残して悪魔は消え去り、一冊の不思議なノートが残された。 山田氏「俺に反抗的なあの連中の名前を、このノートに書き込めば。幹部会も私の思い通りになる」 山田氏は早速、自分に反抗的な４人の名前をノートに書き込んだ。 すると

富豪のデ・ニーロ氏は、あることでほとほと困っていた。 困っていることというのは、財産の保管場所である。 財産は一枚の小切手にしてあるのでかさばらない。 デ・ニーロ氏は財産の隠し場所をどうするか悩みに悩んでいた。 デ・ニーロ氏「最近は銀行の貸金庫も信用ならない。かといってただ家の中に隠しておくのも不安だ。どうすればいいだろう」 ちょうど悩んでいるところへ、販売員がやってきた。 販売員「こんにちは。今日は掘り出し物の金庫をお持ちしました」 デ・ニーロ氏「所詮は金庫だろう。銀行の貸金庫に預けたほうがまだましではないのか？」 販売員「いえいえ。この金庫は世界で一番頑丈で扱いやすい金庫であります。そこらの銀行の貸金庫に預けるより安全なのは保証します。大変値も張りますがそのぶん安全です」 販売員の話を聞き、金庫の説明を聞き、金庫を扱ってみると、この金庫ならたしかに安全だろう。とデ・ニーロ氏は納得した。

小説作家のパチーノ氏は不眠症で悩まされていた。 病院にも通っているのだが、良くなる気配は一向にない。 睡魔にうなだれて町を歩いていると、あるところに発明所が建っていた。 恐る恐る発明所に入ってみると、老齢の発明家が研究机で研究に没頭していた。 パチーノ氏「先生、すみません。私は不眠症に悩まされ困っています。なんとか解決策はないでしょうか」 発明家「そうですか。ちょうど画期的な睡眠導入枕の開発をしているところなんですが…」 すると発明家はバッタリと倒れてしまった。 パチーノ氏が机をふと見ると、一つの枕が置いてあった。 パチーノ氏「あれが睡眠導入枕か。今のうちに失敬して少しの間お借りしてみよう」 パチーノ氏はお詫びのメモと少々の謝礼を置いて、枕を持ち帰った。 パチーノ氏は自宅に帰り、自室のベッドに枕を置き、その枕で寝てみた。 すると、枕に頭を乗せるやいなや、強い睡魔に襲われた。 パチーノ氏はす

デップ氏はかなりの富豪である。 彼は稀代の業突く張りで、さらに資産を増やしたいと願っていた。 ある朝、町をぶらついていると奇妙な骨董店を見つけた。 骨董店の中へ入ると、店長と思わしき人物が店の奥のテーブルに座っていた。 デップ氏「店長、なにか面白い掘り出し物はないかね」 店長「はい。こちらの品はいかがでしょうか」 デップ氏「この電話か？いたって普通の古い黒電話に見えるが…」 店長「確かに見かけはただの黒電話ですが、機能が秀逸なのですよ。お値段は張りますがね」 デップ氏「その機能とは？」 店長「受話器を手に取り、聞きたい未来を質問すると、予知した未来を教えてくれる予知電話なのです」 デップ氏は、いささかのいかがわしさを感じた。 デップ氏「店長、それは冗談かね？」 店長「いえ、冗談ではありません。試しに一度、お使いになってみなさい」 デップ氏は黒電話の受話器を取ると、明日の天気はどうか聞いてみ

ノーラン氏は小さな料理店を一人つつましく、ほそぼそと経営していた。 ノーラン氏には料理の才能がなく、店の立地もよくないことも影響して料理店の経営は非常に逼迫していた。 そんな途方に暮れたある日、ノーラン氏のもとへ薬剤師の友人ジョナサン氏が羽振り良さげに十数年ぶりにやってきた。 薬剤師ジョナサン氏「久しぶりだなノーラン。元気にしていたかい？」 ノーラン氏「いやジョナサン、君こそ元気にしていたのか？僕の方は相変わらずさ…というより今やっている店の経営が大変なんだよ。お客さんは来ても一日に４、５人程度さ」 薬剤師ジョナサン氏「そうか…君も大変だな。僕に何かしてやれることはないだろうか？」 ノーラン氏は薬剤師に店の現状など、事細かに説明した。 ノーラン氏「やはり、僕には料理の才能がないのだろうか。味覚のセンスが悪いようだ。料理店を経営してみてしみじみ思い知らされているところさ」 ノーラン氏は肩をが

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