金融危機や雇用問題など暗い話題で終わった2008年は既存のマスメディアにとっても厳しい年となりました。これまで指摘されてきた、マスメディアの凋落がついに表面化。新聞、テレビだけでなく広告代理店も厳しい決算となりました。それだけでなく、秋葉原事件、毎日新聞「WaiWai」問題、オーマイニュース失敗など、メディアのあり方に関わる本質的な問題も、さまざまな形で表面化しました。 日経IT-PLUSで連載しているコラム「ガ島流ネット社会学」の2008年1回目は、炎上とネットとマスメディアの共振が「私刑化する社会」を拡大させていること、これらが規制への引き金になっていることを書いた インターネットと「私刑」化する社会(日経IT-PLUS) でした。 その後、自民・民主両党からネット規制の声が上がり、フィルタリングなどの議論が起きました。 秋葉原事件や毎日新聞「WaiWai」問題は、いずれもマスメディア