人と人との絆のベースにある「愛着」について学ぶと、私たちがいかに、大切な人とのつながりを維持しようとして、奮闘してきたのかがよくわかります。 自分の感情や欲求を表すことで、大切な人とのつながりが失われてしまうかもしれない。 そんなふうに感じると、私たちは、自分の感情や欲求を犠牲にしてでも、大切な人とのつながりを守ろうとします。 でも、本来、自分がコントロールできるのは、自分のことだけです。 どんなに感情や欲求を犠牲にしても、置かれた状況や相手の都合で、何としても守りたかった絆が、いとも簡単に絶たれてしまうこともあります。 特に子どもの頃は、まだ、大人ほど状況や環境をコントロールできる力を持っていません。 そのため、どんなにいい子でいても、両親が離婚してしまったり、どうしても手がかかる下の子どもに愛情を奪われたように感じたり、不慮の事故で親を亡くしてしまうことがあります。 そんなとき、子ども