日本海北部の流氷による海難日本海北部の海氷面積は、オホーツク海の海氷面積の4~5%と小さいのですが、この海域は普段は流氷が少ないことから、貨物船や漁船が多く航行しています。 海氷に完全に覆われた海域は、ものもと船が近づかない(出航しない)ので海難はありませんが、普段であれば海氷がこない海域で船舶が航行、或いは漁船が操業しているときに流氷がくると海難が発生しやすくなります。 つまり、流氷に覆われることで船舶がいなくなるオホーツク海では海難は発生しませんが、時折、シベリア大陸やサハリン沿岸の流氷がちぎれて海間を漂う、あるいは、オホーツク海の流氷が宗谷海峡を通って入ってくる日本海北部は、流氷シーズンであっても木材運搬船などの貨物船が多数往来し、タラやニシン漁のために漁船も多く出漁しています。このため、オホーツク海よりも流氷による海難の危険性が高いといえます。 日本が明治38年(1905年)の日露