この記事は日経トレンディ11月号(10月3日発売)特集「極上中古 vs 新品」の一部を転載したものです。情報は基本的に発売時点のものとなります。 景気低迷が長引き、住宅ローンの滞納者が続出。結果、競売前に任意売却される物件も増えている。「夏のボーナスカットの影響でローンの滞納に追い込まれた人が任意売却を行う可能性が高く、物件数は冬以降さらに増える」(任意売却専門業者エイミックスの貝阿彌佳則社長)という。競売物件数は月7000件程度と市場に流通する物件の1割ほどだが、任意売却物件はそれよりも多いとみられる。従来は専門業者での取り扱いが中心だったが、最近では個人向けの仲介業者が扱うケースも増え、ウェブや店頭などで情報を得やすくなってきた。 急増する住宅ローンの滞納者 競売前の駆け込み売りが増加中 任意売却物件とは、住宅ローンや税金などの支払いが困難になった所有者が、債務を返済する目的で売る物件