【北京時事】中国国家ラジオ映画テレビ総局は29日までに、テレビドラマ放映中のコマーシャル(CM)を禁止する新たな規定を策定し、来年1月1日から実施すると発表した。視聴者を満足させるための措置としている。 29日の中国政府系サイト・中国網によると、ネットでのアンケート調査では93%がCM禁止令を支持した。一方、禁止令によりテレビ局は広告収入が激減し、全国中のテレビ局で200億元(約2400億円)を超える損失が見込まれるとの業界内の試算も出ている。 同総局はこれまでも段階的に、テレビドラマ放映中のCM枠を縮小。メディアグループ幹部は中国紙・第一財経日報の取材に対し、今回の措置は「テレビの視聴率を高め、テレビ局の価値を高めるものだ」と指摘した。 中国政府としては、テレビ局への規制を強化して当局の意に沿ったドラマの放映を求め、それをより多くの国民が視聴するよう、CM禁止措置を取ったとの見方も