ペルセウス座流星群を見る 彗星の塵が流れ星に 流星(流れ星)は、宇宙に漂う塵が地球に衝突したときに、大気との摩擦によって星のように光る現象だ。その塵がまとまって地球に衝突すると流星群となる。まとまった塵とはどこにあるのか? 答えは彗星の軌道上。周期彗星が太陽に回帰するたびに、彗星自身の身を削って塵をばらまいていき、やがて軌道全体へ帯状に広がっていくのだ。そして、その彗星の軌道と地球の軌道が交差していると、1年に1度ほぼ同じ日に、塵の帯に地球が突っ込むことになる。 塵を撒き散らす彗星のことを、その流星群の「母彗星」という。ペルセウス座流星群の母彗星はスイフト・タットル彗星だ。この彗星は周期約135年の楕円軌道で太陽のまわりを回っている。 毎年恒例、夏の風物詩 ペルセウス座流星群の活動が特に活発なのは、8月12日の極大日を挟んで前後1日ほどで、1時間あたり30から50個程度の流星が見られる。こ