「今日も明るく元気にやって行きましょう!」そんなポジティブなメッセージを書かれるブロガーさんがいらっしゃる。僕はいつも楽しみに読んでいる。彼女のブログにはいつもページの最後に一家の食卓の皿が写真でアップされている。手の込んだ料理は如何にも栄養に富みバランスが良い。その背景には台所に立つ方の愛情があるのだろう、だからこそ見ていて嬉しくなるし、なによりも腹が減ってくる。 かつては四人と一匹いた家族も、もう今では二人きりだ。質素になったのは食卓だった。娘たちが結婚し家を巣立つ前、それは自分が未だ社会人だった頃。当時は毎晩家内が夕食を作っていた。さて今宵は何が出てくるかな、と思いながら揺られる満員電車は楽しくもあった。一方週末の昼と夜は結婚当初より自分が当番だった。これは料理に興味があったためだった。なにせ結婚して最初に通ったのが「男の料理教室」という市民センターの講座だった。もっとも自分が作るの