占領下の日本に押し寄せてきた米兵と恋に落ちた日本人女性たちは、「戦争花嫁」と呼ばれる。その多くが家を捨て、言葉もわからない米国に渡った。その背景には何があったのか。そして、アイデンティティの喪失と苦闘しながら戦後を生きた女性たちは、何を思っていたか。戦争花嫁の実の娘、キャサリン・トールバートが1年をかけて調査した驚きの実話。 私は彼女のことを美しい人だと思っていた。しかし、なぜ彼女が毎朝眉毛を抜いて、1インチ高く眉を描くのかについては、まったく理解できなかった。 彼女は、日本の高校時代はバスケットボール部のキャプテンだった。私たちが住んでいたニューヨーク州北部の小さな町の泥まみれのコートで、彼女は子供たちと一緒になって走り回っていた。 いまでも、この日本人女性が「キャッシュ! キャッシュ!」と叫びながら、激しくドリブルする光景を思い浮かべることができる。彼女は「Kath」や「Kathy」を
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