「40キロの道のりを2時間半で走ったときの時速は?」「1600メートルを時速30キロで走ったときにかかる時間は?」―― 苦手な小学生が少なくないといわれている、小学校の算数で教わる速さの問題。答えが「速さ」「道のり」「時間」のどれになるかで式の立て方が変わってしまうのがややこしく、「みはじ」「はじき」と呼ばれる図を使った解き方が有名です。 ですが、「そのやり方では公式の意味がよく分かっていなくても、点数が取れてしまう」という批判的な意見も。つまずいて算数自体が嫌いになってしまう可能性を考えると、教える側としてもちゃんと理解させることを優先すべきか、取りあえず解けるようにした方がいいのか……と悩ましいところではないでしょうか。 さて、今回ご紹介したいのは「子どものころ算数が苦手で自分なりに考えていったら、“学校の先生には理解できない”独自の解き方を見つけていた」という人のお話。“公式を覚える