観光客の多さが問題になっている 今年の夏、増え続ける観光客で欧州は揺れた。 イタリアのベネチアやギリシャのサントリーニ島、スペインのイビサ島など、世界中の観光客が集まる名所で、住民から日々の暮らしが脅かされかねないと不満が高まっていることが、次々に報じられている。 スペイン・バルセロナで起きたテロ事件でも、被害者の出身地は30カ国以上に及んだが、実はバルセロナでは最近、観光客の多さが問題にもなっていた。民泊の急増などから家賃が高騰、住民の間で不満が高まり民泊規制などの対策が取られるなか、7月末には観光バスが襲撃される事件が発生した。覆面のグループが、英国人らを乗せた観光バスの窓に「観光業は地域文化を破壊する」などのスローガンをスプレーで書き、逃走したという。