脂質異常症(ししついじょうしょう、英: dyslipidemia)は、血液中に含まれる脂質が過剰、もしくは不足しているなど、脂質代謝に異常をきたした状態を指す。2007年7月に高脂血症(英: hyperlipidemia)から脂質異常症に改名された[1]。 脂質異常症(高脂血症)は診断基準による分類と病態による分類とがある。診断基準による分類には、高コレステロール血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症といった種別があり、世界保健機関 (WHO) の基準に基づき日本動脈硬化学会が診断基準を定めている[2]。一方、病態による分類はリポタンパク質の増加状態より分類するものであり、世界保健機関の1970年報告[3]に基づき日本動脈硬化学会が2013年版脂質異常症治療ガイドに脂質異常症表現型の分類法として記載した[4]。 高コレステロール血症(Hyperc