www3.nhk.or.jp ある時期まで、僕にとっての高畑勲監督は、「ジブリの二枚看板のうち、そんなにヒットしない、説教くさい映画をつくっているほうの人」でした。 本当に失礼な話ではあるのですが…… でも、高畑監督のさまざまなエピソードやアニメーションという表現における功績を知っていき、遺作となった『かぐや姫の物語』を観て、その存在の大きなと、ジブリにとって欠くことのできない人であり、とてつもなく「めんどくさい人」であったのだな、と思うようになったのです。 そもそも、高畑さんがいなければ、宮崎駿監督もここまでの成功を収められなかったかもしれません。 ジブリの興行面においても、宮崎駿作品のヒットが桁外れなだけで、高畑作品も素晴らしい成績を残してはいるんですよね。 『となりの山田くん』とか『かぐや姫の物語』のように、高畑監督が「新しい表現」を追究すると、コストがかかりすぎて、赤字になってしま