止まらない不祥事の連鎖に、またも角界が揺れた。27日、暴力団との関係が疑われた親方に「師匠失格」の烙印(らくいん)が押され、木瀬部屋は事実上の閉鎖。所属力士ら関係者に衝撃が走った。理事会終了後には、日本相撲協会の理事が監督官庁の文部科学省を訪れ、処分内容を報告した。 「多くの大相撲ファンのみなさまにご迷惑と心配をおかけして、大変申し訳ありませんでした」。理事会終了後、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は国技館内の記者会見場に現れ、深々と頭を下げた。その後、師匠会を挟んでの再度の会見には理事長の姿はなく、広報部長の陸奥親方(元大関霧島)らが報道陣との質疑に応じた。昨夏の名古屋場所で、暴力団関係者が座ったとみられる六つの特別席の所有者については、資格を取り消したという。 理事会で処分を受けた2人の親方は、対照的な表情だった。弟子が出羽海一門預かりとなった木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は、うわさされ