日本は世界でも有数の地震国です。そのため、原子力発電所の建設や運転に際しては、地震や津波に対して十分な対策が必要です。 まず、原子力発電所を建設する場合は、建設予定地やその周辺地域において、過去に大きな地震がなかったかなど地震歴を十分に調べ、さらに徹底した地質調査等を行い、地震の原因となる活断層を避けて建設予定地を決めなければなりません。 また、津波や台風による波浪や高潮に対しても同様に、建設予定地等の過去の観測記録を調査して、予測できる最大の津波でも発電所に影響がないように、海面から十分な高さをとって建てること、波浪についても防波堤を造ることなど、設計についても安全面に十分配慮する必要があります。 それでは、実際、どのような場所に原子力発電所が建設されるのでしょうか。 原子炉建屋は、かたい岩盤の上に直接建てられます。また、敷地の地盤は、満潮時の水位や津波の最高水位を考慮し、海面か