東京の西部で複雑な路線網を展開する西武線。元々は違う鉄道会社がそれぞれの線路を敷設し、ライバル関係にありました。実業家の堤 康次郎によって各社は吸収または合併され、現在の西武鉄道に至ります。 ルーツは国分寺~本川越間 関東の私鉄のなかでも込み入った路線網を持つ西武鉄道。複数の路線が接近して並行していたり、同じ場所を目指していたりと、他の路線では見られない複雑さがあります。 それもそのはず、西武鉄道の路線網は元々、ライバル関係にあった複数の路線が合併を繰り返して成立したからです。西武の前身となった鉄道会社は長い期間、広いエリアで勢力争いを続けたため、より複雑な路線網になってしまったというわけです。 拡大画像 西武新宿線などで使われる2000系電車(2015年9月、草町義和撮影)。 西武鉄道で最古の歴史を持つ区間が、国分寺~本川越間です。現在は国分寺~東村山間は国分寺線、東村山~本川越間は新宿