前回は、論理設計のデータモデリングにはERモデルを使用すると説明しましたが、ERモデルはER図を使用して表現することができます。ER図の記述方法にはいろいろなものがありますが、今回は、一般的に普及しているIDEF1XによってER図を記述する方法について説明します。 IDEF1Xとは IDEF1Xは、IDEF(Integration Definition)と呼ばれる、システムをさまざまな側面から分析してモデリングを行うための方法の1つで、おもにデータベースの概念設計においてER図を記述する方法としてよく使用されます。 また、IDEF1Xは、米国のNIST(国立標準技術研究所)によってFIPS(連邦情報処理標準)として標準化されており、IE(Information Engineering)と並んでER図の記述方法として一般的なものです。 IDEF1Xでは、ERモデルにおける実体を四角形として記