受動型ASのイメージがやっと明確になったことで、やっと発達障害全体の問題を考える段階に来た。 この段階で「発達障害の根本問題」をまとめておこう。 発達障害の根本問題(2012年3月) ADHDの本質は衝動統制の障害、ASの本質は対人関係の愛着の障害である。 いずれも多数派に見られる様に「空気」で適度に制限・制御されることが無いため、ADHDは甘やかされれば(実は管理されすぎても)自分で衝動コントロールが出来ない大人に成長し、ASは甘やかされれば愛着対象に100%の要求をするようになり、いずれも思春期以降に深刻な不適応を来たす結果になる。 診断とケア上の最大の問題は、「ADHDで依存的になっている例とASを区別すること」である。 なぜなら、本来ADHDには依存は脳の働き上は極めて不自然なあり方で、完全に依存関係を取り去っても不健康になることは無いのに対し、ASにとっては依存はむしろ本来