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半分くらい夢だとわかっていた。一匹の三毛猫が半身を引きずるようにして目の前を通り過ぎていった。すこし長い縁側の向こうまで行くと、崩れ落ちるように座った。それは健康な猫の座り方でもなかったし、座った体勢もすこしおかしかった。そんな夢を見た。 携帯端末が音を出して、おれは目が覚めた。母からのLINEだった。弱っていた高齢の猫が旅立った、という話だった。 あの世へ旅立った猫の名前は「ピーちゃん」だった。ある日、父が会社の人から二匹の子猫をもらってきた。オス猫(すぐに去勢手術を施したが)は「ミー」、メスの三毛猫が「ピー」だった。どういう経緯か忘れたが、PHSのPが由来だったと思う。おれが中学か高校のころのことだった。 ミーはやや太り気味、ピーはちょっと細めの猫だった。とくに乱暴でもなければ、臆病でもなく、いかにも普通の猫だったと思う。ほかの猫のことはよく知らないけれど、典型的な猫だ、というように思
はてなブックマークを200以上も集めながら、この匿名記事の前提にほとんど疑問が出されていないのが不思議でならない。紹介されている話題は、ちっとも「極端」ではないはずだ。 ポリコレ棍棒勢の貧しさについて http://bylines.news.yahoo.co.jp/saruwatariyuki/20160525-00058032/ まあ、要するにキャップがホモだって設定に変更してくれって話だ。もう、本当にうんざりしたんだが、これがトランプのいう「過剰なポリコレ」のひとつだ。 世の中には同性愛者がいる→わかる。同性愛者は一定の割合で存在する→わかる。同胞の一員である同性愛者の権利を守るべきだ→わかる。 フィクションの登場人物にも同性愛者がいるべきだ→そうだろうね。世界の反映としてフィクションの人物も一定の割合をホモにしてくれ→なにいってんだ? キャップをホモにしてくれ→意味わからねえ。 「キ
心が弱い人と強い人のちがい ある人が自殺したときに、「そんなことで死ぬなんて」と言う人がいます。 Aさんには「そんなこと」でも、Bさんには同じことが死ぬほど苦しい場合があります。 たとえば、身長148cmのきゃしゃな人と、身長190cmの筋骨隆々な人がいるとします。 どちらが肉体作業に向いていないかは一目で分かるでしょう。 そんなふうに、心が弱い人と強い人のちがいが一目で分かるといいなと思い、それぞれの心の許容量を入れ物にたとえてみました。 心が弱い人は、口は大きいのに容量は小さい、不安定な入れ物です。 同じ量の雨(つらいこと)が降っていても、心の弱い人の入口(感受性)は広いため、雨がいっぱい入ってきます。 なのに、容器(心の許容量)は小さいため、すぐにあふれてしまいます。 また、同じ量の雨でも、一つ一つの雨つぶ(つらい事実)の受けとめ方も、弱い人と強い人ではちがいます。 たとえば、「家族
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