1 あの人との出会い 2019年6月、地元開催のライター交流会が行われた。私は地元在住ライター兼お手伝い役として主催側と連携し、イベント準備をした。もちろん自分のアカウントでも開催告知を頻繁にした。多くのひとに来てほしかったし、地元で同業者とつながれる場を心から楽しみにしていた。 そういういきさつで初めて開放したDM宛に、ある知らない人から連絡が来た。 「ライターじゃなくても参加できますか?」 その一言から、さまざまな想像が巡った。これからライターになりたい人なのかな。ゲストに興味があるのかな。近くに住んでいる人かな。アカウントのプロフィールやタイムラインを読み込んで、その人の趣味や性別など、簡単な背景を頭に入れてから、返信した。 「ご連絡ありがとうございます。もちろん、参加できますよ。もしもこれからライターになりたい方なら、何かしらいい出会いがあると思います」 そんな返信をしたと思う。そ