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ブックマーク / blog.livedoor.jp/easter1916 (1)

  • ララビアータ:岡崎京子氏の『リバーズ・エッジ』 - livedoor Blog(ブログ)

    ゼミで、『リバーズ・エッジ』を取り上げた。そのために久しぶりで読み返してみると、あらためてやっぱり名作だという感を深くした。 以前、小谷野敦氏は、『リバーズ・エッジ』も無垢な子供の共同体という幻想から自由ではない、と批判していた(『文学界』2002、1月号)。この作品は、果たして子供の共同体を一様のものとして描いているだろうか?大人たちを、子供の共同体との対比において、一様に薄汚いものとして描いているだろうか? 明らかにそうではない。子供の中にも、質的に無理解な人間(たとえば、田島カンナ、観音崎、小山ルミ)がいて、山田君や吉川こずえさんや若草ハルナとは描き分けられている。大人はわずかしか登場しないが、子供と比べて必ずしも悪く描かれているわけではない(たとえば、ハルナの母p-67) この作品において子供の世界が中心となっているのは、ありふれた紋切り型を描くためではなく、現代においてはそこに

    narukami
    narukami 2013/09/14
    「彼らは二人とも、自分自身の受け入れられにくい情熱を魂の奥底の至純の結晶として秘め隠し、それが彼らに特有の配慮に満ちた細やかな慎みを与えているのだ。彼らは死者のように慎み深いといってもいいだろう。」
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