[ロンドン 2日 ロイター] 人工知能を備えたロボットが自分で推論し、仮説を立て、科学的な発見をすることに成功したことが分かった。英国の研究チームが米科学誌サイエンスに発表した。 こうした「ロボット科学者」は、複雑な生態系の分析や新薬の研究のほか、地球規模での気候モデリング、宇宙の解明にも利用できる可能性があるという。 ウェールズ大学アベリストウィス校のロス・キング教授らの研究チームによると、「アダム」と名づけられたロボットは、パン酵母の遺伝子について、自ら仮説を立て、それに基づく実験を実施。実験の結果も正しかったという。 研究チームは、さらに進んだ人工知能を持つロボット「イブ」を製作する予定で、新薬の研究を行うことにしている。