長野県警は21日、駅の写真を撮影するため線路に立ち入り電車を停止させたとして、鉄道営業法違反の疑いで、東京都小金井市の男性会社員(75)を書類送検した。撮影に夢中で電車の接近に気付くのが遅れ、車両とホームの間に挟まれたが、けがはなかった。 県警によると、現場は長野県天龍村のJR飯田線為栗駅。天竜川沿いにある無人の「秘境駅」として鉄道ファンの人気スポットとなっている。当日は会社員も参加したツアーの最中で、ホームには他にも人が大勢いたという。 送検容疑は、昨年11月20日午後1時15分ごろ、為栗駅で駅の銘板などを撮影するためホームから線路内に立ち入り、電車を緊急停止させたとしている。 電車には約210人が乗っていた。現場で1時間停車後、運行を再開。後続の電車にも影響が出た。