東京都荒川区が検討している、動物に餌を与え周辺住民に迷惑をかける行為を罰則付きで禁止する条例案をめぐり、区内で猫の世話をする住民に対する嫌がらせが相次いでいることが二十五日、分かった。区内では「愛護動物への餌やり行為は除外を」など条例案の見直しを求める署名活動も始まった。 住民によると、区が条例案を発表した九月十九日の翌日、同区南千住で地域で猫を世話するグループの三人が、近くの男性から「罰金刑ができたから、写真を撮って警察に通報してやる」と脅されたり追いかけられたりしたという。 別のお年寄りの女性は十月上旬、同区南千住の公園で猫に餌を与えていたところ、ホームレス風の男性に水をかけられたという。数日前には、同区町屋の女性が猫に餌をやっていたところ、小学生数人から「餌をあげてはいけないんだよ」ととがめられたという。