タグ

柴田正良に関するnash-bridgesのブックマーク (4)

  • よみがえったソクラテス(魂と可能世界) ----物理主義と心的因果の問題を理解するために----

    よみがえったソクラテス(魂と可能世界) ----物理主義と心的因果の問題を理解するために----                          柴田正良 登場人物: 毒ニンジンを飲んだ後のソクラテス       物理主義者の「ミタマ」  アテナイ市内の牢獄の中。毒杯を仰いだソクラテスは、しかし、毒が効かずに数時間後に目を覚ましてしまう。独房の入り口近くから、なにやらの姿をしたものがこちらをぼうっと見ている。ソクラテスは、急に空腹を覚えた。 可能世界とあの世(輪廻転生) ソクラテス: う〜、やけに腹が空いた。ここはいよいよ、イデアの楽園か、はたまた死者たちの魂が集うという冥府ハデスか? しかし、はて面妖な。死んで魂だけになったというに、まだ腹が空くとは・・・。しかもここは、クリトンやケベス、シミアスたちがいたときのままの、あの牢獄ではないか。 それに、わたしの7

  • 『ロボットの心』から第0章「プロローグ------サラの話」

    0章 プロローグ---------サラの話  サラはその機械に入る前に一瞬ためらった。サラの生まれ育った街角のパンを焦がしたような懐かしい匂いや、人々の夕方のざわめき、そして何よりそこに残してきた娘の顔が心に浮かんできた。そこは地球だった。  ・・・ネフィー、お前にもうすぐ会えるわ。もしこの機械がうまく作動しないとしたら、わたしは地球でよみがえることはない。しかし原理上は完璧なはずだ。わたしはこの機械の中で分子単位にまで分解され、身体の隅々まで何一つ漏れなくわたしの「設計図」は読みとられる。わたしはそのまま分子の煙となってここで消滅するが、地球に転送された「設計図」はその周囲の分子から<わたし>を再び創り上げる。身体に残る人生の痕跡ばかりか、記憶に刻まれた苦い思い出さえもまったく同一の、もう一人の完璧にわたしである<わたし>を・・・  もうサラがためらっている時間はなかった。地球

  • Shibata-TSR「浅い指示」論

    弱められた指示概念は意味の文脈依存性をうまく捉えられるか?          -----伊藤「浅い」指示論の評価に向けて----(柴田正良) 1. 浅い指示論(theory of shallow reference:TSR)の動機  稿は、言語における文脈依存性の問題を「浅い指示」という独自の概念装置によって一貫してねばり強く追求してきた伊藤春樹の指示論(TSR)に、現段階で批判的な検討を加えようとするものである。この文脈依存性の問題は伊藤によれば指示ばかりではなく記述や比喩といった現象にも出現するが、それをてっとり早く理解するには、このところ心の哲学でずっと話題に登ってきた信念報告文の例を見るのが最善であろう。例えば、 (1) オイディプスは、イオカステこそ自分にふさわしいだと信じていた しかしもちろんオイディプスの悲劇は、彼には分からなかったことなのだが、イオカステが

    nash-bridges
    nash-bridges 2007/08/25
    「弱められた指示概念は意味の文脈依存性をうまく捉えられるか?」
  • 翻訳『意味の全体論』のあとがきと解説:

    書は、Jerry Fodor and Ernest Lepore, Holism, A Shopper's Guide, Basil Blackwell, 1992 の全訳である(翻訳はその初版によっている)。書は、「お買い物ガイド」というそのソフトな副題にも関わらず、意味の全体論に対するきわめて論争的で挑戦的なその姿勢で世界的な反応(賛同/反撃)を惹き起こした。ルポア教授によれば、1996年5月の時点で、およそ20のシンポジウムと、多くの論文と、そして『全体論:最新の消費者』 Holism: A Consumer Updated, Grazar Philosophishe Studien, Rodopi, vol.46, 1993 という、同じ著者たちが編んだ批判論文集までもがこの結果として出現した(ちなみにこの中には、クリプキ『名指しと必然性』の訳者の一人、カリフォルニア州立大

    nash-bridges
    nash-bridges 2007/08/25
    「「意味は自然物の一種だ」という観点から見ると意味の全体論はどう見えるか」
  • 1