マーク・ピーターセン『日本人の英語』:日本人の英語の感覚 日本人の英語 (岩波新書)…定冠詞近辺以外の英語話は大学受験英語レベル。『Forest』でも読めって話。 「意図」――つまりは「文脈」が冠詞を決定「してしまう」というピーターセンの話は、「文字通りの意味だけ」じゃない。もっと過激な事を言っているんだよ。つまり、無冠詞だから抽象だとか、有冠詞だから具体だとかいった一意的な学校文法的公式の不完全さの暴露なんですよ。日本人の冠詞理解は「ペンギン的な知識ですね」って言われてるんですよ! しかし、そうであるがゆえに、彼の『日本人の英語』には「まだ先が在る」んですよ!ピーターセンは、その「先」を語らない事で《その先、にある認識論的なパラダイム》――つまりは、冠詞をポストモダン的に理解できる可能性を示してしまっているんです。ピーターセンは「冠詞」という「意味の産出機構」の存在を明かにしたんです。