今、注目の仮想空間「メタバース」。インターネット上に巨大な3次元(3D)の仮想空間の「街」を作り、遊んだり、買い物をしたりする新たなプラットフォームだ。日本で先駆けてメタバースの街「cluster」を開発・運営するのがクラスター(東京・品川)の社長、加藤直人さん(32)だ。日本発メタバースは世界を席巻するのか。 「clusterに半分暮らしている状況。ディズニーやポケモンのイベントもあれば、音楽やゲームも楽しめ、全く飽きない」。新型コロナウイルス禍で在宅勤務になった30代の男性社員は話す。「バーチャル渋谷」など都会の街並みなど5000以上の仮想空間「ワールド」があり、年間100以上のイベントが開かれ、1日当たり数千人のアバター(分身)がメタバースの世界を堪能している。仕掛け人の加藤さんは個性的なキャラクターの持ち主だ。 大阪の下町生まれ 街の雰囲気になじめず「大阪の下町で生まれ育ったが、嫌