大学入学後、すぐに中島らもにハマった。本はほとんど読んだ。リーマン時代の話は何度読んでも面白い。 今はほとんど処分してしまったけど、最も心に残っているのは「労働とは人生のうちの3分の1を売って金をもらうこと」(大意)という考え方だった。 なるほど、売りたくないなと思って大学を辞め、芸術系の大学で2度目の入学式、はじめての卒業式を終えた。 文系大学院生という地獄の道を歩むことを自ら選択し、もう就職への道はほとんど消えてしまった。 社会不適合者としてはいい道を歩んでいると思う。もし研究者になれなければ野垂れ死ぬだけだ。 もともと真面目な性格ではなく、研究が楽しいという理由だけで大学院進学を決めたので、破綻の予感はある。 それでも、毎日のように死にたいと思う人生にはならなさそうだから、仮にダメでも納得はできる。 中島らもには感謝している。辛くなったらまたエッセイを読むよ。 ■追記 大学院の学費は