フェラーリF355 実車解説 1994年5月に発表されたV8フェラーリで、348の後継モデル。ホンダNSX等のコンペティターを視野に、扱いやすさと総合的な完成度をテーマに開発され、348から格段の進歩を遂げた。エクステリアデザインはひき続きピニンファリーナで基本的なシルエットは348を引き継ぐが、新たな空力面のアプローチを取り入れたエクステリアやエンジン、シャーシ、サスペンション、ギアボックスなどは新設計。外寸は348と殆ど変わらないものの、重量は40~50kg軽量化が図られている。355のネーミングは3.5L/5バルブのパワーユニットに由来する。 ベルリネッタ(クーペ)とルーフパネルを取り外せるGTS(タルガトップ)に加えて1995年にフルオープンのスパイダーがラインナップされた。1997年にはパドルシフトのセミATモデル355F1が追加されている。1999年に後継車の360を発表し生産