本記事では「紅茶によりインフルエンザの感染・感染拡大が防げる」と言い切るだけの明確な証拠(エビデンス)は足りておらず、これらのプロモーションはやりすぎであり、モラルハザードである、ということを記します。 紅茶・緑茶に含まれる成分が、インフルエンザを含むウイルス粒子の感染性を奪うこと、その他の抗菌作用や免疫細胞に対する作用があることは、多数の研究がありますが、それらを総合しての感染予防効果を証明した研究や、感染拡大を防止する効果を疫学的に示した研究ははっきりもうしあげると、まだない、ということを述べます。